2020-01-01から1年間の記事一覧

まなざしの有無

写真にうつる人。映像にうつる人。誰かの日記に書き留められる人。彼らにはまなざしが必ず向けられている。カメラのシャッターを切る人、写真や映像を見る人、その人を思い出して日記を書く人。さて私は、誰かのまなざしを向けられているのだろうか。問いを…

塗りかえることの続き

これは一つ前の記事の続き。 coyotee.hatenablog.com 絶え間なく、というのは言い過ぎだった。それでも、今までうんうん唸っていた時を読書の時間に変えたというのは事実と言える。貪るイメージで、依存的なところは変わっていない。 坂口安吾の作品を読んだ…

塗りかえる

とにかく、本やら、なにかしらの文章の作品を絶え間なく読み続けている、ここ数日間。手にしているスマートフォンから手に入れられる情報が、滞留していたからだ。仲間たちの生活は画面上で目にすることが、がくんと減ってしまったし、かといって自分から積…

歩く速度

12月になると意識的に聴くようにしている曲がある。 フジファブリックの「ペダル」。この曲のテンポは、志村の歩く速度と同じだ。 まともに聴き直せるようになったのは、ここ3年くらいの話だけど。 志村の速度で歩いてみる。勝手に投影してみる。ちょっと速…

赤い惑星、ムチノセカイ

映画『赤い惑星』(村瀬大智監督)と『ムチノセカイ』(唯野浩平監督)を観た。両監督は京都造形芸術大学(現 京都芸術大学)の卒業生だという。 好きな役者の一人、井浦新氏が『赤い惑星』についてコメントをしていたこともあり、上映している池袋シネマ・…

グループLINEの名前が「吉木りさ」だった

大学の、JAZZ研時代の先輩たちが好きだった。ドラム、ドラム、アルトサックスの3人衆が好きだった。私が1年生のときに4年生だった人たちだ。 彼らのグループLINEの名前がなぜか「吉木りさ」だった。まったくもって突拍子がない感じもいいと思った。

合理的に自分に甘くなること

基本的にはなんでも一人でやるし、どこにでも一人で行く。一人で出かけるときは、外でちゃんとしたご飯を食べないこともよくある。自分を蔑ろにしていることが多い。 一人でいると、その事実自体を忘れることがある。思い出すのは、誰かと一緒に行動しなくち…

「涙を流すこと」と「書くこと」

何かを書かないと気が済まない。若松英輔さんの本を読んだからかもしれない。 伝えたいことがあるからではない。「何かを書かないと」と魂の表出を促そうとすると、どうしても「読む人に伝わるようにしなければ」という気持ちが少しだけちらついてくる。しか…

自分は思っているよりも小さい

たとえば、一緒に暮らす猫がチョコを食べたら、玉ねぎを食べたら。 人間よりもはるかに身体の小さい彼らだから、たとえほんの少量だとしても、絶対に、誤って口にすることのないようにしようと気をつける。 その考えは、人間である自分にも当てはめて生活し…

自分の思考を成仏させること

なんてことない、あれやこれやが頭の中で飛び交って忙しない。 自宅で一人のときは、その思考に対して実際に口に出して相槌を打つ。がやがやしている頭の中を収めるために無意識の「たしかにね〜」。一種の防衛反応で、ストレス解消になっているのかもしれな…

右上のおやしらず

よい歯の持ち主という慢心 もう20代後半になるが、わたしの口腔環境はほぼ問題がないまま、ずっと過ごしてきた。虫歯治療は乳歯のときにしかしておらず、永久歯に生えかわってからは詰め物をしたことがない。歯並びもよいほうで、小学生の頃は「よい歯のコ…

the courtというバンド

そろそろ冬から春になるだろうという空気感の季節に毎年思い出す曲がある。the courtというバンドの「サクラと春、キミと僕」。 www.youtube.com the courtのライブは一度しか観たことがない。熊谷のヘヴンズロックだったけど、どこか下北沢っぽいバンドが集…

秀吉の『ひかり』全曲感想まつり

群馬のバンド、「秀吉」がニューアルバムをリリースしたので、その感想を曲ごとに書いていっちゃおうかなのコーナーです。 いちリスナーとしての個人的な、感覚的な感想ですのでご容赦ください。 1.「光」まず、コーラスが「こいするおんなのこ」のお二人で…