秀吉の『ひかり』全曲感想まつり

群馬のバンド、「秀吉」がニューアルバムをリリースしたので、
その感想を曲ごとに書いていっちゃおうかなのコーナーです。

いちリスナーとしての個人的な、感覚的な感想ですのでご容赦ください。

1.「光」
まず、コーラスが「こいするおんなのこ」のお二人でうれしい!
鍵盤がLACCO TOWERの真一ジェットなのもうれしい。

歌詞はかなり沈んでる印象だけど、サビで救われて、
それでイントロが希望的だったのかなと勝手に納得。
「回る回る」の歌詞で3拍子になるのアツい。

いちばん印象的だったのは後半の歌詞↓

閉ざされた夜の中から 永遠に暗い世界から
終わらせる前にあなたが 手を引いてくれたから

この歌詞を聴いて、秀吉の盟友・back numberの名曲、
「光の街」の歌詞↓が思い出されてきて(と同時に涙腺は崩壊してる!)。

遠くばかり探してとらわれて見失う僕に
こっちだよはやく行こうって手を引いて

主人公の置かれている立場は違うんだけど、
どっちも「誰か」に手を引かれて救われてて、
そして偶然にもどっちも「光」がタイトルに入ってるじゃん!と
興奮したところです。

2.「敗者の行進」
サビで繰り返される「ダ、ダ、ダ、ダ」な刻みが、
心を踏みつけられてられている感覚にもとれるし、
自分を鼓舞しているようにもとれるところがニクい一曲!

3.「お気に召すままに」
先行配信されたときに初めて聴いて、
「風に吹かれて」系譜のシティ系がきた!とニヤリとしたのも束の間。

歌詞が強烈にシニカル!!!!!!きびしい!!!!!!!
甘えたの人間には非常に耳がいたい!!!!

でも、本当に好きな曲すぎる、MVもみんな見て聴いて。
そして自分の心に問いかけてみてください。

そもそも、この曲のタイトルが「お気に召すままに」なの、
抜群のセンスすぎませんか。

そして、この曲のベースラインが気持ちよすぎるので、
バンドサウンドに興味を持ち始めた子どもがいたならば、
「これがベースの音なんだよ」って教えたいくらい好きですね。

ライブでどんな風に演奏されるのか気になります!!!

4.「デクノボー」
シングルバージョンをダウンロードしてよく聴いていたので
ようやくアルバム入り!!でうれしいです。
変更点を気にしながら聴くこの流れ、結構楽しみだったりします。
語尾、「〜ぜ」の秀吉感たるや。

5.「本当はね」
サビに入るちょっと前から雰囲気が変わるの、ものすごくドラマチック。
秀吉の得意分野を一曲に詰め込んだ!って感じがする。ほのぼのと切なさ。
たぶん、秀吉をライブで初めて見た人もドキっとする展開なんじゃないなかあ。

『くだらないうた』収録の「その声で」の子を思い出しつつ、
いまどき、現実世界の好きな子のことも
「推し」って言っちゃう子たちに聴いてもらいたいな〜!
それは「推し」よりももっと距離を詰めたい「好きな人」じゃない?!

6.「いまならいまさら」
ほんとのほんとのイントロ、「お?ヴィジュアル系くるか?」と期待しましたが、なんてったってAOR感がやばい。他の追随を許さない圧倒的AOR感!
雨の首都高をかっとばしたくなるよね。都会っぷりがすごい。
てか、音作りやばくない?ギターソロやばくない?と、
私の中のギャルがお目見えしました。

もはや、せめて15禁にしたいアダルトさがある。
キリンジとかペトロールズとかと混ぜたプレイリストつくりたいな。

いまのところ、このアルバムのなかで特別好きかもしれない。

7.「風に吹かれて」
「いまならいまさら」からの曲順エグくない?
前作の『ロックンロール』に収録されてなかったっけ?と思い込んでたくらい、
秀吉の代表曲で、すっと馴染んでいて、
勝手に新章の始まりの曲だと思っています。

高崎の街のMVもよかったなあ。
コーラスが好きな曲です。

8.「まじない」
だめ。3曲続けて好きな曲調を続けるのやめてください!
Bメロえげつないです。

いつかの『プリアルバム』で聴いていたけど、よりブラッシュアップされていて。
サビの、歌詞の乗せ方がお洒落すぎて言葉にならない。。

9.「燃えないゴミ」
ザ・秀吉感!『むだい』にも入ってそうで少し懐かしい。
ずっと疾走感をもって進んでいく曲。

10.「ネガ」
このアルバム『ひかり』に対するテーマ曲っぽい。
柿澤さんの弾きかたりが入っているの、うれしいです。

11.「なくさないように」
歌詞の「いつか忘れる日が訪れるけど」、
そこが「いつか忘れる日が”訪れても”」じゃないのが、
「時が過ぎること」への「実感」と「残酷さ」を伴ってていいなと。

個人的には、
・「モンストロの眠る丘まで」
・「メロトロン号で夜を駆けて」
・「はるか遠い都も ペンギン村も」

などなど、スピッツ風味の歌詞があってメルヘンチックな印象でした。
今までの秀吉にはなかったような要素なのでは・・?

12.「誰もいない部屋」
あの〜、この曲のドラムがすっごく好きなんですよね・・・
リムをコツコツしてるの自体好きなんですけど・・・
音がちょっと乾いた感じ?っていうのかな・・・
語彙が見つからないのでツアーファイナルまでには探しておきますね・・・

以上!いちリスナーが勝手に全曲感想言っちゃおうのコーナーでした。

このアルバムはアートワークもすてきだし、ついでにアー写もかっこいい。
スタイリストさん気になるレベルでみんな衣装が似合ってる・・・

歌詞カード、スペシャルサンクスの「and You」を見て、
『コンサート』のスペシャルサンクスのいちばん後ろ、
「こんな隅まで見てくれているあなた」を思い出したところです。
今回も見てます!

ツアーファイナルたのしみ!