人目を気にすることについて / 行きたいお店のストックがない

人目を気にすることについて

一人で行動することが染み付いていると、「誰かといると自分の行動に制限がかかると勘違いしてしまう」という弊害が生まれる。私は友人と出掛けるときに自分の買い物ができない。「ああ、こういうものを選ぶのね」とセンスを評価されるのが怖い、とかそういう具体的な理由やトラウマがあるわけではないのだけど、なんとなく制限されている気がする。時間的、物理的に制限されるのではなくて、精神的に自分に制限をかけてしまう。逆に、自分の存在が、相手にも制限をかける種になるとも思い込む。だから、友人とは「買い物」名目のお出掛けはほとんどしたことがない。

例えば、自分だけが行きたい場所があってそこに友人を連れて行くとき、「気乗りではないのに付き合わせていると思ってしまう」というゆがんだ認知もある。これは一瞬、謙虚な発想に思えるが、相手の気持ちや状況を「気乗りではない」「自分に付き合わせている」と勝手に思い込むことこそ傲慢なのでは、と省みたりもする。

自分は人の目を結構気にするほうなんだと思う。外見よりは内面のことで、「自分が何をしたいか」を人に知られるのが気恥ずかしいのだと思う。それか、「何がしたいかの意思がないことがバレる」のが嫌な場合もある。

行きたいお店のストックがない

複数人でご飯に行くことになって、お店の候補を挙げることを苦痛だと思っていない人はどれだけいるのだろうか。私は店選びがあまり得意なほうではないので、じっくり考えるというよりかはサクッと調べて先に候補を投げてしまうパターンが多い。後回しにするほど自分にプレッシャーがかかる。

そもそも行きたいお店のストックがない。行きたいと思ったときにはもう一人で行くし、そんなに食に興味がないので気になるお店の母数も少ない。

定石である「なにか食べたいものありますか?」の質問も自分にはかなり無理がある。それを訊かれたら多分「タイ料理!」とかしか答えないと思う。とにかく食の気分にバリエーションがない。毎日同じものを食べても大丈夫だし、一時期はなかやまきんに君の食事メニューを真似して鶏胸肉・ブロッコリー・にんじん・オクラ・アスパラ・ゆでたまごミニトマトだけで毎食お腹を満たしていたときもあった。

そんなことを考えながら見たこの動画の、柏木由紀さんの飄々とした&堂々たるスタンスがすごいなと思ったという話。


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